中途半端に余っている端切れの野菜を使って、干し野菜を作りましょう!
生の野菜から「干し野菜」にすると良い所がたくさん。そんな、干し野菜ならではのメリットや、実際の作り方、料理で使う時の活用事例を紹介します。
干し野菜はどんな効果がある?
生の野菜から干し野菜にすると、主に次の4つの効果が期待できます。
旨味や栄養価がアップする
干し野菜にすると、旨味成分や西洋成分が凝縮し、それぞれが生の状態よりアップすると言われています。
特に「旨味がアップする」の部分は、生の状態だと主張が弱かった野菜が、輪郭のはっきりした味になるので、生野菜とは違った料理に使いやすくなる点に注目です。
食感が変わるのでアレンジしやすい
「旨味がアップする」とも繋がる部分ですが、食べた時の食感が変わります。
料理の美味しさは、味だけではなく食感も大事。
違った食感で作れる料理、使える料理にバリエーションが生まれますよね。
生よりも保存ができる
野菜がカビしてしまう一因は野菜に含まれる水分です。
微生物が繁殖するには水分が必要ですが、干し野菜ではこの水分が失われるので、微生物が繁殖しにくい環境に。その結果、生の状態よりも日持ちするようになります。
かさが減るので省スペースにできる
これは実際に作ってみるとよく分かるのですが… 大根や人参など、もともとの大きさから比べると、びっくりするぐらい小さなサイズになります。
作った干し野菜は密閉できる瓶などに入れて省スペースで保存が可能です。
例えば、もらいものでダンボールごと野菜をもらってしまって、なかなか全部は使い切れなさそう!という時にこそ、長期保存&省スペースになる干し野菜がおすすめです。
干し野菜の作り方(時間別・雨の日用)
干し野菜の作り方はとってもシンプルです。
干し野菜にしたい野菜をカットしたら、ザルなどの風通しのいいものに並べて、そのまま天日干しするだけ。
太陽の光にあてて水分をしっかり飛ばすのが目的なので、日中は外で干しておいて夜になったら家の中にいったん移動させます。
また、湿度が高い夏場よりも冬場の方が干し野菜作りには適しています。
手軽にできる半干し
太陽のもとで2〜3時間だけ天日干しするだけ、数時間で1日の間で作れるので、野菜干しデビューする時におすすめのお手軽な方法です。
野菜にシワが出てきたら出来上がりの合図。干しが足りない場合は、半日程度 出しっぱなしでも大丈夫です。
適度に水分が残っているので、そのままフライパンで焼いて食べたりもできます。
本格的な完干し
最低でも2〜3日。長くて1週間程度しっかりと干すのが「完干し」です。
ほぼ水分を飛ばしきるので、完成後はパリパリ&カリカリな状態に。そのままでは、料理に使えないので、お湯や水で戻してから料理に使用。戻し汁は出汁とてい活用もできます。
雨の日でもできるレンジ干し
野菜干しは天日干しなので、雨や曇の時は作れません。ですが、レンジを使った方法なら簡易的に野菜干しを一瞬で作る事ができます。
薄切りにした野菜を耐熱容器に並べたら、中の様子に注意しながら約3分加熱。いったん取り出して、全部裏向きにしたら、再度2〜3分レンチンするだけ。
水分が飛んで、パリパリなっていれば完成です。(レンチン直後は、しばらく水分が残ります。)
作った干し野菜を料理で使う方法
作った干し野菜は、どんな料理に使うと良いのでしょうか? おすすめの使い道、料理レシピをまとめました↓
パスタに入れる |
水で戻した干し野菜をパスタの具材に入れるだけ。
お店で買うとそこそこいい値段がするドライトマトも、干し野菜で自作して作れば低予算。パスタに入れれば本格的な味わいです。 |
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スープに入れる |
スープの具材として干し野菜を入れます。完干し野菜は、普通は水で戻す必要がありますが、スープに入れる場合はそのまま入れてしまってもOK
干し野菜から出る出汁が、スープの隠し味にもなり美味しく仕上がります。 |
煮物に入れる |
かぼちゃの煮物。筑前煮などの野菜メインの煮物を作る時に、干し野菜もプラスして煮込みます。
深みのあるコクと、他の野菜のホクホク系の食感とは違う、カリカリ系の食感も加わって飽きのこない味わいに。 |
汁物の入れる |
けんちん汁。味噌汁。豚汁などの具材に干し野菜を入れてアレンジします。
干し野菜からたっぷりと染み出した栄養素も、残さずとれる使い方です。 |
干し野菜そのものを味わう料理 |
完干しした大根を水につけて戻したら、醤油、みりん、水に赤唐辛子を入れた鍋をひと煮立ち。戻した大根を加えて漬け込めばハリハリ漬けになります。
半干ししたたけのこは、薄口醤油、みりん、鶏ガラスープなどで煮詰めれば自作のメンマに。 干し野菜をベースに、干し野菜そのものを味わう料理になります。 |