ダンボール買いして大量に余っている玉ねぎや、人参がある時は、イタリア料理の隠し味「ソフリット」を自作して、他の料理に使える調味料を作りましょう!
ソフリットの作り方や、作ったソフリットの活用方法をまとめました。
そもそも「ソフリット」とは何?
イタリア料理の「ベースの味」「隠し味」とされているのがソフリットです。
オリーブオイルを火にかけて、細かく刻んだ食材にじっくりと火を入れて、素材の旨味をオリーブオイルに移していきます。
色々なソフリットがありますが、日本でもよく見かけるベースのソフリットは、「玉ねぎ・人参・セロリ」の3つを材料に作られたものです。
日本的に言うと「昆布やカツオを使って出汁をとる」という工程に似ていて、作った出汁をベースに色々な料理に使うように、ソフリットも色々なレシピの材料(工程の一部)になっています。
この記事でソフリットを作ろう!と言ってるのは、「水出し昆布を作って冷蔵庫に入れておくと、料理する時に便利ですよ」と似た感覚。調理工程の一部分のソフリット作りを先にやっておいて、色々な料理にアレンジしよう!という事です。
ソフリットの作り方(基本)
シンプルな基本のソフリットの作り方です。材料は「玉ねぎ」「人参」「セロリ」それぞれを1本(1個)づつ用意したら、なるべく細かくみじん切りにします。
後はオリーブオイルを入れたフライパンで、弱火でじっくりと火を入れていくだけ。最低でも20分程度はじっくり炒めるのが普通です。
ソフリット作りで失敗しないポイントは、細かく刻むとじっくり火を入れるの2点。
野菜の刻みが甘いと、調味料的に使いやすいソフリットになりません。細かく刻むのがコツなので、フードプロセッサー等を使って細かくしてもOK。ただ、この場合は「細かく」を通り過ぎて、野菜ジュースのようになってしまないようにだけ注意します。
作ったソフリットはどうやって保存する?
作ったソフリットは、ジップロック等に入れて冷凍保存がおすすめ。冷凍保存で約1ヶ月程度はもちます。
また、フリーザーバッグに入れる時に、なるべくソフリットが平らになるように入れて、菜箸等で4等分程度に切れ目を入れてから冷凍すると、さらに使いやすさがアップ!
冷凍庫から出す時に、使いたい量をパキッと折って小分けで使えるので、必要な分だけを取り出せるようになります。
ソフリットを使った料理
作ったソフリットは、どんな料理に加えると良いのでしょうか? ソフリットを入れると味が良くなる、おすすめ料理をまとめました↓
スープに入れる |
コンソメスープ等にそのままソフリットを入れるだけ。スープの具材になりつつ、ソフリットが出汁にもなっています。
あっさり系のスープだけではなくて、牛乳を加えてのクリーム系スープとの相性もばっちり。 |
---|---|
炒めものに混ぜる |
ちょっとした炒めものをする時に一緒にソフリットを加えて炒めます。ご飯と一緒に炒めれば、野菜の風味たっぷりのピラフにできます。
▶関連:余ったピラフのリメイクレシピ |
パスタの材料にする |
パスタを仕上げる時に、調味料的な感覚でソフリットを加えてみて下さい。入れる目安量としては、1人前で20〜30g程度です。
ミートパスタ(ボロネーゼ)を自分で作る時には、そもそもレシピの材料の一部にソフリットが必要なので、時短で作れるメリットもあります。 当然、トマトソースとの相性も抜群です。 ▶関連:余ったトマトソースの活用レシピ |
包む具材として活用 |
皮で包む餃子や、衣で包むコロッケなどの材料としてソフリットを使うアイディアです。
餃子に使う時には、ひき肉とソフリットに、溶けるチーズを具材にしてイタリアン風の餃子にできます。 |
ソースに使う |
ソフリットはメイン料理のソースの材料の一部としてよく使われます。
フォンドボーと混ぜればお肉のソースに。バター&クリームで合わせればお魚料理のソースにできます。 |
おにぎりにする |
中途半端にソフリットが余っていて、あまり他の材料もない時に。
炊いたご飯とソフリットを混ぜて、おにぎりにするだけ。ちょっと贅沢な炊き込みごはんのような味わいです。 |
(関連記事)大量野菜の使いみち
玉ねぎや人参などの残りが多い時。ソフリットでも使い切れない時に。
たくさんの野菜を一気に消費できるおすすめレシピが「重ね煮」と呼ばれるものです。
「重ね煮」は、簡単に言うとこのように野菜を重ねていって、蒸し煮にする調理方法のこと。
「人参」「玉ねぎ」などのソフリット作りでも使われる野菜も材料に入っている事が分かりますよね。
重ね煮は、まさに和風ソフリットとも言うべき存在で、野菜の凝縮した旨味を活かしながら、色々な料理の万能調味料的に活用する事ができます。
重ね煮についての詳しい内容は、次の記事を参考にしてみて下さい↓
▶関連:大量に余っている野菜を「重ね煮」で消費!作り方と手順