スーパーで買ってきたお肉。できる事なら、一番、美味しい状態で調理に使いたいですよね?
そこで、お肉を無駄なく良い状態で冷蔵庫&冷凍庫で保存するテクニックを紹介します。
お肉を冷蔵保存する時のポイント
スーパーから買ってきたお肉を冷蔵庫で保存する時に、保存期間を少しでも伸ばし美味しく保存するにはいくつかポイントがあります。
1.すぐに冷蔵する
お肉をもっともダメにするのは常温においておく状態。家に持って帰ってきた瞬間に、真っ先に冷蔵庫に保存するようにします。
ただ、パックのままで冷蔵庫に入れてしまうと、美味しく保存できないため、この後紹介する方法をやりながら、処理前のお肉だけパックのまた「とりあえず」入れておいて下さい。
(その日に使うという場合は、パックのまま入れておいても問題ありません。)
2.パックのまま保存しない
冷凍肉を解凍する時や、スーパーでしばらく置かれていた肉からはドリップが出ています。
パック内でお肉の下には、このドリップを吸収するシートが敷かれている事が多いですが、ドリップが出た状態のままおいておくと、不衛生で匂いの原因になってしまいます。
いったんお肉をパックから取り出し、ドリップがない状態にして下さい。
3.水気をふきとる
取り出したお肉は、表面の水分をキッチンペーパーなどで拭き取った後で、使う量に応じてサランラップなどで包むようにします。
表面に水分が残った状態だと、細菌が繁殖する原因となるので、それを防ぐためです。
また水気と同じく、空気に触れさせた状態も細菌繁殖の一因なので、ぴったりと空気が入らないようにラップする部分も長持ちさせるコツとなります。
お肉を美味しく冷凍保存するコツ
続いて、買ってきたお肉を冷凍保存する場合のポイントです。スーパーや精肉店など「お肉を保存するなら冷凍庫へ」と推奨していて、正しく冷凍保存できれば、約半月ほどは美味しい状態で保存できます。
精肉業者等のプロが推奨する冷凍してお肉を美味しく食べるコツは、「急速冷凍&緩慢解凍」と呼ばれるものです。
冷凍前の基本処理は冷蔵保存と同じ
まず、冷凍庫に保存する前の処理方法は、基本的には冷蔵庫に入れる場合と変わりません↓
- パックに入れずに出す。
- 水気やドリップをキッチンペーパーでふきとる。
- サランラップで空気に触れないように密閉。
冷凍保存ならではの処理
冷蔵庫に入れる前と同じ処理をした後は、サランラップに包んだ状態のお肉を、さらにフリーザーバッグに入れて密閉します。
サランラップ&フリーザーバッグの二重で密閉する事で、空気に触れる部分をより遮断。また、冷凍庫の開け締めによる霜もつきにくくなる所も二重密閉のメリットです。
急速冷凍に近づける
続いて、精肉業者が推奨する「急速冷凍&緩慢解凍」に近づけます。
精肉店ではマイナス40℃などの超低温で急速冷凍し、お肉の鮮度を保ちます。(急速冷凍でこの状態だと1年ほどは持つのだそう)
ただ、家の冷蔵庫でこういった急速冷凍を実現させる事は困難。急速冷凍の定義としては、30分以内にマイナス5℃〜1℃を通過させないといけませんが、家の冷蔵庫はマイナス20℃前後と、業務用の半分以下の性能ため、現実的に急速冷凍が不可能です。
急速冷凍は無理でも、「早く冷凍させた方が美味しく保存できる」という点は変わらないので、この部分を意識して急速冷凍に近づける処理をします。
具体的には熱伝導性が良い(冷えやすい)アルミトレーの上に、お肉を並べて冷凍させるというやり方。
アルミトレーの熱伝導性を活かすために、サランラップ&ジップロックでお肉を包む時に、なるべく重ねずに平らになるようにして並べるのがおすすめです。
正しい冷蔵収納も理解しよう!
スーパーから買ってきたお肉や野菜を、そのまま冷蔵庫に入れてしまっている。
どの場所に、どんな食材を入れておくのが正しいのか、よく分からない… という時には、次の記事も参考にしてみて下さい↓
▶関連:野菜や食材をダメにしない!冷蔵庫整理&収納のやり方(基本)